平成25年度の活動

  • 平成25年度は前年から引き続きフィリピン共和国ケソン州ナカル地域を中心に、生活向上支援、 環境保全を主目的とした事業を展開しました。そのほか、インドネシア東ジャワ州でも植林事業を実施しました。
    また、日本でも事業の広報を兼ねた学習会を開き、フェイスブックなどのSNSを通じて事業への支援を呼びかけるなどしました。その成果が少しずつですが形になってきています。
  • 自立に向けた生活向上支援事業
  • 研修ツアー(研修先はフィリピン国 バターン州・バンバカ州)
  • フィリピン国ケソン州ナカル地域の零細農民を対象にして、フィリピンの農業先駆地域を視察し、 視察地域協同組合及びリーダーから組合による生産・販売、運営に関するノウハウの講義を行ってもらう研修ツアーを実施。
    25年6月12日〜15日(3泊4日)。参加者;実習生11名、日本人専門家、プロジェクトマネジャー、コーディネーター。詳細は「StudyTour.pdf」を参照ください。
  • 植林及び環境保全教育事業
  • ニーム、果樹苗木の植樹(フィリピ共和国ケソン州ナカル)
  • ナカル山地児童及び地域居住者を対象として、過伐や森林未整備などによる環境破壊の防止教育を行う ことを目的に環境セミナーを開催し、ニーム、ナラを中心とした苗木を専門家指導により植林を行った。
  • ・環境教育セミナーの開催
  • SPAの児童、教師、地域住民を対象に日本人専門家の指導で環境教室を開催し、森林・生態系の保全と植林の意義や植林の 具体的技術などを図や写真で解説。
  • ・植林ワークショップの開催
  • 教育セミナー終了後、学校に隣接する裸地、計0.2ha程度に、ニーム、カラマンシー樹種の苗木を計50本を植栽。 植栽した苗木の育成は、協会スタッフや専門家が定期的に指導を行い、果実によって学校の補修、修繕のほか、児童の奨学金に活用 していくことを目指す。
  • 詳細は「植林環境保全事業.pdf」を参照ください。
  • マングローブの植林計画(インドネシア共和国東ジャワ州ムンガレ村)
  • インドネシア東ジャワ州ムンガレで植林講習及び植林を実施。NGO組織が所有する運営している養殖池の周辺に絞り植林。 東ジャワ州ムンガレにおいて、平成6年と平成8年の2度に渡り、養魚池乱造により皆伐、破壊されたマングローブ林の再生調査を実施し、報告書にまとめた。その調査をもとにプロジェクトを立ち上げ、植林を実施した。このプロジェクトは元々、現地NGO組織 AKINの要請により開始されたものであり、事業はAKINとともに実施された。
    長年に亘り放置され、汚泥化した養殖池の面積は広大であり、全域のマングローブ林再生には、長い時間と資金計画が見込まれるビッグプロジェクトが待たれるが、当会としては、現在、AKINが運営している池の周辺に絞り植林したが、将来への計画の試金石としたいと考えている。 25年度の植林には、都市部(スラバヤ)から学生など熱心なボランティアも参加して実施した。
  • 詳細は「ムンガレ植林.pdf」を 参照ください。
  • 教育支援事業
  • 先住民小学校への支援(フィリピン国ケソン州ナカル・カタブリンガン村)
    先住民小学校(SPA)は現在、就学年齢に達した学童80名が通っている。
    現在、TCD財団が中心となり小学校が運営され、学童に初等教育の機会を提供している。当協会はこれまで教材提供や植林環境教育及びささやかな額ではあるが資金支援も行った。
  • 詳細は「カタブリンガン村.pdf」を 参照ください。