平成27年度の活動

  • 平成27年度は、タルラック州ラパス地域での技術移転事業に向けて、視察及び現地調査を行った。植林・環境保全事業は、従来より続けてきたフィリピン国ケソン州ナカル地域で今年度も実施しました。
    また、会員が参加しやすく、新しい会員の加入を促すためにも、これまでの海外支援活動だけでなく、国 内での活動の充実を目指し、当協会会長による飯能の自然と林業の成り立ちの講義を受け、その後森林と林業の学習会を開催した。27年度の具体的な活動内容は以下の通りです。
  • 1.生活向上支援事業
  • 合鴨農法技術移転事業(フィリピン国タルラック州ラパス)
  • タルラック州ラパスより合鴨を使った農法を試みたいとの要請があり、現地の視察及び現地農民との打合せを行った。 ラパスは豊かな土壌と水に恵まれたフィリピンの穀倉地帯で、鴨は食用として飼育されている。 「合鴨農法」普及には条件が揃っていることから、指導いただく古野隆雄博士の承諾を得て、 合原裕人専門家にプロジェクトアドバイザー、責任統括者としては井上が担当することで事業計画を立案した。 プロジェクトはJICAとの共同事業として実施するべく、「事案アイデア相談」としてすでに担当者との打合せを行い、 草の根技術支援に募集する計画で、東京での実施体制及び現地との調整を行っている。
(ラパス)刈入れを終えた田んぼで飼育される鴨 田んぼ脇の鴨の簡易収納小屋
  • 2.植林及び環境保全事業(フィリピン国ケソン州ナカル)
  • 植林ワークショップの開催
  • ケソン州ナカル、カタブリンガン村先住民児童小学校及びマラトン村小学校分校で、植林ワークショップを実施。 本校・分校併せて、カラマンシー・ニーム中心に、およそ40本を植え、参加した生徒、父兄にナラの苗木を各2本、計100本を進呈した。 過去に植栽した苗木の手入れ、育成などのフォローアップを行ったが、これまでに植栽した苗木は、現在、どれも根付き生育しているが、5年、6年の高学年生、保護者などに参加を呼び掛け、 雑草取りや蔓払いなどを実施するよう指導を行った。 今回植えたカラマンシーは食材として活用していくことを目指している。
    ○実施日時:2015年10月13日〜15日
    ○セミナー参加者:本校・分校学童30名、教師2名、父母及び住民30名
    ○実施スタッフ:指導:井上いづみ(協会員)及びSPA 教師
     現地アシスト(通訳、コーディネーター): 1名
  • 3.教育支援事業
    ・先住民小学校への支援(フィリピン国ケソン州ナカル・マラトン)
  • マラトンにある先住民小学校分校には、低学年生(12名)の学童が通っている。
    椰子の葉の屋根から改築し、窓を設けたため、教室内も以前とくらべられないほど明るくなっている。その材料費を当協会が寄贈した。
先住民小学校分校を改築(当協会で材料費を寄贈)